楽器のもつ教育力 ①ピアノ
Piu-mottoのレッスン室Aのグランドピアノはスタインウェイ社製です。ヴィンテージものと云われるもので、世界水準のクオリティを誇ります。
やはり反応の良いピアノで練習すると、音色に対する感受性が育つ土壌となります。自分の指先のタッチで微妙に音色が変化する体験は、耳と指の協応を育てます。徐々に変化する強弱とか、立ち上がりの鋭さとか柔らかさ、粒のそろえ方、ペダルの踏み方が感覚的に学び易くなります。
アップライトピアノも、良い電子ピアノも無く、簡単なキーボードで練習しているケースですと、そこはかなり難しくなります。
また中学年以降、体力・筋力もついてきてベートーヴェンやショパンの雄大なスケールと繊細な美しさを追求するようになると、アップライトピアノでは物足りなくなり、グランドピアノが欲しくなります。「なぜか、自宅のピアノが弾きにくいんです、、、」とは高校生の男の子。このところドビュッシー、シューマン、ショパンに取り組んでいます。
どのような場合でも、ご家庭やお教室はもとより様々なピアノにたくさん触れることをお勧めします。持ち運びできないピアノは、どんな状態の楽器でも弾きこなすことをピアニストに求めます。個々のピアノの個性を活かす感性が育ちます。
次回は引き続き、楽器のもつ驚くべき教育力について、お伝えしたいと思います。(続く)