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適切な音楽教育を適切な時期に。脳科学が明らかにした音楽の力で、子供はぐんぐん伸びていきます。
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カテゴリ 日常

ソルフェージュとは 〜感覚訓練と理論学習

2022.11.01

絶対音感の訓練は必要でしょうか

自分が出している音について、耳で正誤が判断できることは大きなアドバンテージとなります。一方で、音の高さや音色に関する識別能力には大きな個人差があります。

それは「生得的な能力」と「経験知」が積算されたものです。

絶対音感に関してはいろいろな調査がありますが、大雑把に言って4歳までに始めれば8割が身に付き、9才以降であれば2割しか身に付きません。

中には訓練無しに生まれつき絶対音感を持っていたケースもあれば、3才から始めても習得が難しかったケースもあります。

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例えば、お母様に絶対音感があってお子さんに乏しかった場合、音程や打鍵のミスを指摘してもなかなか改善しません。むしろ馬鹿にされた、否定されたと感じてしまうかもしれません。

実は、ピッチ(音高・周波数)の精度には上限がありません。上には上が居ます。そのうえ耳の良さはピッチのみならず、和声や旋律、リズムやテンポ等の要素を総合したものになるので、実に複雑です。教師は個々の習熟度を見極め、徐々に要求水準を上げていきます。

すぐれた音感は楽器を演奏する上で大変有利ですが、それは全ての学びと同様、必ずしも直線的に成長するわけではなく、あるときふと正しい音程で歌えるようになったりします。

また音感が育つことで、音楽以外の領域でもこどもの世界を大きく広げる効果があるようです。Piu-mottoでは、音感教育は少しずつでも継続する価値があると考えています。

補足ですが、必ずしも絶対音感である必要はなく相対音感でも全く構いません。究極の相対音感は絶対音感につながりますし、むしろ相対音感が乏しい機械的な絶対音感のほうが問題です。正しいソルフェージュ、適切な音感訓練で活き活きとした音楽を育てましょう。

リズム感

ソルフェージュの学びで訓練するもう一つの柱が、リズム感です。

これも、「生得的な能力」と「経験知」が積算されたものとなり、非常に個人差の大きいものです。

「生得的な能力」としてはよく、ラテン系やアフリカ系の民族に、抜群のリズム感があるとか、日本民族には独特のリズム感やノリがあるとかいわれます。

そして我々は、心地よいリズムやキレの良いリズムに生理的な快感を、逆の場合に不快感をもちます。

リズム感と切り離せないのが拍子感です。音楽教育の現場では、リズム叩きとか、拍子歩き、といった呼び方で練習します。これらも判別能力がついていない場合、ミスを指摘しても子供の方に実感がありません。

Piu-mottoのレッスンでは、わらべ歌あそびやリトミックの粗大運動から始め、模倣で様々なリズムの体験を重ね、ソルフェージュの学びで応用力を開発していきます。

ご相談を頂きました ~注意すると、不機嫌になります

2022.10.01

間違いを繰り返されると、聴いてる母もイライラしてきます 

生徒さんのお母様から、ご相談を頂きました。

なにか注意すると、すぐ怒る。
「そのリズム違うでしょ」とか「いつも同じところを間違えているわよ」と指摘すると不機嫌になる。

さらにヴァイオリンの場合だと「音程が狂っているわよ」とか「弓が逆よ」、ピアノの場合は「指使いが違う」とか「オクターブ高さが違うわよ」と言いたくなることはよくあります。
同じ間違いを繰り返されると、音楽の素養のあるご家族ほど、イライラするかも知れません。

そんなときどうしたら良いでしょう。

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こどもをよく見てください 

お母様は先ず、そのミスに対して本人が問題意識を持っているかどうか、ミスを判別できているかどうかを客観的に見て下さい。
「もう大きいんだからそのくらいの事、わかっているはず」「まちがって何回も練習したら、かえって良くないんじゃないかしら」と言いたくなる気持ちを、一旦脇に置いて観察してみて下さい。

もし「そんな事は言われなくても判っている。さっきからうまくいかず苦労しているところなのに、お母さんは文句ばっかり!」
と憤慨しているのなら、それは子供にも一理あるわけです。

こどもが「やってみようかな」と思えるような具体的な提案、または「そこ、難しいよね。今度のレッスンで先生に相談してみたら?」という提案も有効です。
またもし「せっかく気持ちよく弾いていたのに、横から中断させられた!」と感じたのかも知れません。そんなときはまず、暖かく見守りましょう。

たとえば「楽しそうにのって弾いているから、お母さんまで楽しくなってきちゃった」と言われ時のこどもの誇らしげな顔‼
大好きなお母さんを楽しませることができたなんて、「すごいぞ自分‼」です。
そんな体験の共有があってこそ、アドバイスを聞く余裕がうまれます。

ミスの判別能力は徐々に育ちます

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最初に育てたいのは、音楽を楽しむちからです。

もし、お母様のアドバイスに対してお子さんが「せっかくいい感じで弾いていたのに、横から邪魔して台無し!」と感じているのであれば、それももっともなところです。

それだけ音楽や演奏に没入できるなんて、素晴らしいことではありませんか。
昨今、過集中の問題が指摘されていますが、どの分野であれ才能なんてもとより過集中がなければ成立しません。ましてピアノやヴァイオリンの演奏に過集中できるなんて‼

小さなお子さんは自分の演奏を客観的に評価できなくて当然ですし、演奏を楽しむことの方がよほど大切です。自己認識のちからが育ってくると、徐々に集中のフォーカスをコントロールできるようになります。音楽の持つ「バランスを整える働き」を踏まえれば、過集中タイプは大きく成長する可能性があります。
一方で、音感やリズム感、微細運動や読譜のちからは意識的に育てていきたいので、ここでソルフェージュの学びが大切になってきます。

ソルフェージュについては、次回以降のブログで取り上げます。

聴覚訓練

2019.02.01

当教室では、全ての生徒さんに聴覚訓練の一環として、和音あてをしています。 小学校の高学年で、白鍵のみならず黒鍵を含む和音が判別できるようになる事を目安としています。 練習する時、自分の課題を見つけ、それを解決するプロセスを学ぶことがとても大切です。 小さなうちはそれが出来ないので、大人から「3回弾こうね」「片手ずつやってみよう」「音が低いよ、指をくっつけてごらん」などの声かけが必要ですが、レッスンを重ねることで、自分の演奏を客観的に聴く耳を育ち、練習の仕方そのものが上手になって行きます。

その際、和音あてで培われた聴く力はとても役に立ちます。 課題を解決するチカラは、演奏の習得だけでなく大きく言うと「生きていくチカラ」にも繋がるとpiu-mottoでは考えています:sparkles:

ピアノの足台

2018.12.28

小さな子供がピアノの弾く時に、足台はとても大切です。 腕や手が適切な高さに来るよう椅子を調節すると、足が床につきません。 足をぶらぶらさせたり、組んだりして演奏することになります。 両手のコーディネートの為には全身を使う必要があり、足台を用意してまず下半身が安定する必要があります。 なかなか両手で弾けるようにならない・姿勢が悪い・集中が続かない時に、足台をチェックして見て下さい。 適切な高さの足台が解決してくれることもあります。 専用の足台が無い場合、当面は安定感のあるプラケースなどの代用品で構いません。 なるべく早く足台を用意するよう、お勧めしています。

問題は兄弟姉妹でピアノを弾きたい時。下の子の足台が上の子には邪魔になります。 下の子は退けられた足台を戻すのが面倒で、椅子の上で正座して弾いたりします。 お家の方には気をつけていただけたら、と思います。

自然栽培のみかん

2018.12.21

先日、ナチュラルハーモニーから自然栽培のみかんが届きました。 無農薬・無肥料で育てられたみかん達は、大きさも色もマチマチですが、どれもとても美味しいです。 相応しい環境で育った子供達はそれぞれが個性的です。 枠にはめられた画一的な教育では育たないそれらの個性をpiu-mottoでは大事にしています。 「F-durの音階ってクリスマスっぽい」とA君。 曲の雰囲気を捉えるのが得意です。 歌心や感性は演奏技術と異なり、教える事が容易ではありません。 6歳のT君は、すでにそれぞれの曲の解釈を語ってくれます。 耳コピが得意なAちゃん。コマーシャルで流れてくる曲を一度聴いただけで弾く事ができます。 読譜の学びも重要ですが、今は耳の力を活かす事を大切にしています。 歌が大好きなMちゃん。テクニックの課題はあまり好きでなく、もっぱら曲の中で指の基礎訓練を行ってきました。 手指の骨格と筋肉がしっかり育ってきて、今では充実した音で迫力のある演奏ができるようになりました。

姿勢が良すぎる!

2017.06.24

今年からピアノを習い始めたNちゃん、年長さんの女の子。 とっても可愛くて、いつもニコニコ、いつも一生懸命。 特に幼稚園でも褒めていただけるらしく、姿勢が良い! というか、良すぎて肩は上がるしお腹は出るし、全身こわばってのご挨拶。 「肩上げて、肩下げて、肩上げないで、肩上げて~」 と遊んでいたら、だいぶ力みが取れてきました。 それにつれて、一本ずつのお指もスムースに動くようになって嬉しい。 しかし、本当にこどもたちって、一瞬一瞬が全力投球なんですね、、、

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