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適切な音楽教育を適切な時期に。脳科学が明らかにした音楽の力で、子供はぐんぐん伸びていきます。
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カテゴリ コラム

楽器のもつ教育力 ②ヴァイオリン

2025.03.01

加速度的にAI化が進むこれからの社会の中で、「人間にしかできないこと」としてクローズアップされるのが、芸術活動です。
この心の領域こそ、豊かな人生を構築していくうえで何よりの支えになります。
特にヴァイオリンは素朴なメカニックゆえ、一から音を作りあげていく難しさと、根源的な響きの体験を与えてくれます。最初から左右の手の協調を求められるという意味で、あまり小さいうちは難しいですし、感覚的に動きの組合せを習得するという意味では手遅れになる臨界期があります。個々人にとって丁度良い年齢を見極めてレッスンを開始することが、とても大切です。
もし、お子さんがヴァイオリンに興味をしめしたら、まずは体験レッスンをお勧めします。教師は、開始時期とレッスン内容に関して適切なアドバイスをするはずです。
一方でピアノとは異なり、体格に合わせて楽器の大きさを選ぶので、その意味では早期教育に向いているとも言えます。
また弦楽器は、楽器の品質レベルによって大きく音質が異なります。必ずしも高額である必要は有りませんが、相性の良い、心地よい響きの楽器を選ぶことが肝要です。弾き手の耳の良さの1~2歩先をいく性能が、丁度良いと言われます。逆に楽器の性能が弾き手に比して低すぎた場合、耳を育てる機会を失うことになりかねません。(続く)

楽器のもつ教育力 ①ピアノ

2024.12.01

Piu-mottoのレッスン室Aのグランドピアノはスタインウェイ社製です。ヴィンテージものと云われるもので、世界水準のクオリティを誇ります。
やはり反応の良いピアノで練習すると、音色に対する感受性が育つ土壌となります。自分の指先のタッチで微妙に音色が変化する体験は、耳と指の協応を育てます。徐々に変化する強弱とか、立ち上がりの鋭さとか柔らかさ、粒のそろえ方、ペダルの踏み方が感覚的に学び易くなります。 アップライトピアノも、良い電子ピアノも無く、簡単なキーボードで練習しているケースですと、そこはかなり難しくなります。
また中学年以降、体力・筋力もついてきてベートーヴェンやショパンの雄大なスケールと繊細な美しさを追求するようになると、アップライトピアノでは物足りなくなり、グランドピアノが欲しくなります。「なぜか、自宅のピアノが弾きにくいんです、、、」とは高校生の男の子。このところドビュッシー、シューマン、ショパンに取り組んでいます。

どのような場合でも、ご家庭やお教室はもとより様々なピアノにたくさん触れることをお勧めします。持ち運びできないピアノは、どんな状態の楽器でも弾きこなすことをピアニストに求めます。個々のピアノの個性を活かす感性が育ちます。
次回は引き続き、楽器のもつ驚くべき教育力について、お伝えしたいと思います。(続く)

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